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2003.12.25

仕事に熱心

古河社長のコラムは毎回読むのが楽しみである、という人は少なくないようだ。
ニフティほどの規模の社長などという、云い方は悪いが、一般の人からしてみると得体の知れない存在の「肌感覚」が身近に感じられるせいかもしれない(笑

今回、感じさせられたのは、

明るく、もてなし上手で、少々時間にルーズなとこは、イメージどおりであったが、仕事に熱心でないというのは全くの誤解であった。
詳細は [ 古河建純 インターネットBlog: サルディニィア島(その1) ]

という部分。

「日本人は勤勉だ」そしてその裏返しで「西洋人はあまり勤勉ではない」というのは、悪い意味でのステレオタイプでしかないと判りつつも、なかなか意識から抜けきらない。
詳細は [ インターネットの片隅で・・・: 外国人との会議 ]

という TB も付いているように、西洋人と我々日本人の仕事に対するスタイルのイメージは、日本人だけでなく、外国人からも、度々そのようなコメントを貰ってきたように思う。

しかし、なんか違うなー、と感じてきた。だって、やり方は違っても、そんなに生み出してきた成果に違いはないように思えるからだ。

ただ、間違いなく働き方に違いはあるのだと思う。

名付けて比較するなら、狩猟民族的働き方と農耕民族的働き方というか(笑

狩猟を生活の糧とする場合、非常にメリハリのある働き方をすることになると思う。特に、狩りに入って、獲物を確保するまでは、非常にパワーを必要とする。しかし、一旦、獲物を仕留めれば、しばらくは休息を取ることが出来る。また、天候などによっては狩りの出来ないこともある。

農耕を糧とする場合、相手には当然の事ながら日曜祭日はない。雨の日も、風の日も、休むことなく、相手をしなければならない。しかし、そこに掛ける手間は、それほど、大きく変わることはない。1年という長い季節の中で緩やかに変化していくくらいだ。

どうだろうか。西洋人と日本人の働き方のパターンと似ていないだろうか。

農耕民族からすれば、狩猟民族の生き方に対し、そのパワーに驚嘆しつつも、仕留めた後の休息を怠惰と感じてしまう感覚がつきまとう。

狩猟民族からすれば、農耕民族のたゆまない勤労に敬意を感じながらも、自分にはついて行けないという感覚にさいなまれる。

ただ、単にそうしていかなければ生きていかれなかっただけなんだと思うんだけれど。

もちろん、遊牧民的働き方とか、砂漠の民的働き方とかもあるのだろう。
そして、σ(^^;)が思いつくくらいだから、もっと、きちんとした分析や研究もあるに違いない(笑

だから、後は、そちらに任せるとして・・・ (^^;

とにかく思ったのは、ステロタイプのイメージの中には、ほんの少し真実と、ほんの少しの誇張と、そして、そこには語られていない長い歴史があるのだろうということである。

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» 「日本人が勤勉」はウソ? [なころぐ]
働きアリ、エコノミックアニマル、などと評された日々は遠い昔。 今の日本人全体で考えると、本当にまじめで勤勉な国民かどうかは、少々疑問があります。 ・祝日数:イギ... [続きを読む]

受信: 2003.12.25 09:29

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