米・DVD CCAがDeCSSの訴訟を取り下げ
「DeCSS」にて、ノルウェーで無罪判決が出たことをクリップしましたが、今度は急先鋒ハリウッド関係のハイテク関連団体がカルフォルニア州で起こしていた訴訟を取り下げたというニュースです。
DVD Copy Control Association(DVD CCA)はカリフォルニア州の裁判所に対し、プログラマーのAndrew Bunnerに対する訴訟の取り下げを申請した。同団体は、DVDのデコードと複製を助けるDeCSS(Decryption of Content Scrambling System)と呼ばれるコードを掲載する行為が企業秘密権を侵害するとして、Bunnerと複数のウェブ出版者を4年前に提訴していた。詳細は [ CNET:DVDクラッキングコード「DeCSS」公開を巡る訴訟が取り下げに ]
で、今回、再度、DeCSSについて、再度、googleしてみたら、興味深いページを見つけました。
前回、DeCSSは日本では違法と書いてしまったが、どうも違うらしいです。
要するに、マクロビジョンの回避さえ行わなければ、現行法では「個人が自分の所有するDVDをリッピング、複製するだけならば適法」ということになるのだ。詳細は [ 音楽配信メモ - なんでDVDコピーは「違法」なの!?(日経クリック 2003年10月号) ]
CSSはアクセスコントロールの技術である、つまりはプロテクトではない、と著作権を管轄している文化庁が云っているため、世界的に見て厳しい著作権法で規制されている「プロテクト外し」にならないということらしいですね。
文化庁の当該資料のCSSに係わる部分には、
・ CSS(Content Scramble System) 著作物等のデジタル信号を暗号化することにより,再生機器に組み込まれた機器による復号化の操作を行わない限り,著作物等として鑑賞することができないようにするシステム。 DVDソフトでは,CGMSとCSSが組み込まれており,たとえCGMSの信号が無効化されても,CSSの復号化が行われない限り鑑賞できないという技術を導入しており,これにより違法コピーされても復号化する鍵がない場合は再生することができないので,無断複製物の使用防止の効果もあると考えられる。詳細は [ 著作権審議会マルチメディア小委員会ワーキンググループ(技術的保護・管理関係)中間まとめ ]
とありました。
つまり、CSSを外すのは違法コピーではないし、CSSのプロテクトの効果はあくまで副次的な効果であるというわけです(笑
なお、プロテクト外しを規制する条文は以下の通り。
二 技術的保護手段の回避(技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。)を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合詳細は [ 著作権法、第五款 著作権の制限、(私的使用のための複製) 、第三十条 ]
クレジットカードのサインのとき、電話番号は書く必要がない、というより、書く方がまずい、というような話が最近あったが、それと同じくらい目から鱗の話であったです、はい。
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受信: 2004.01.31 20:30
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